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2017.10.6

末永く大切に使える物作り

末永く大切に使える物作り

宮古島で唯一、木材の切り出しから完成までのすべての工程を行っている

宮古木工芸さんを取材してきました。

創業56年のこちらのお店。現在は、初代 與儀榮功さんと、孫で二代目の与儀昌樹さんとスタッフ1名の3名で

三線を中心に、木工家具や表札などの製造・販売を行っているそうです。

宮古島に自生する照葉木(テリハボク)を使った、宮古木工芸さんオリジナルのテーブルウェアブランド「Teriha」

その作品には、ブランドの生みの親でもある与儀昌樹さんのある想いが詰まっていました。

 

実際にTerihaの商品を見せて頂きました。

こちらは、とても使い心地が良さそうな八角わん。実際に持ってみるととても軽く手に馴染む感触。(ほっ欲しい…!)

 

テリハボクは国産では珍しい程の鮮やかさと、綺麗な木目が特徴で、雨水にも強い木質から

宮古島の「ウタキ」でのお祈りに使用する神聖な食器にも、昔からテリハボクが使われていたそうです。

 

しかしその反面、乾燥に時間がかかる、硬く加工がしづらい

そもそも材木屋での取り扱いはなく手に入りづらいといった理由からテリハボクを扱う木工屋は減少していく一方。。。

宮古島では肥料や炭にされるものがほとんどでした。

 

それでも与儀さんがテリハボクにこだわったのは

「使い捨てで溢れる世の中に逆らい、良いものを末永く大切に使って欲しい」という想いでした。

テリハボクの美しい木目や色合いは他にはないと信じ

手間暇をかけて、研究を重ねることによってテリハボクの良さを最大限に活かした作品作りに成功したのです。

 

 

三線作りも、形や音色の美しさはもちろん、丈夫で長持ちする物を作りたい! ということで

お店の利益よりも、長年修理せずに使ってもらえるような丈夫さを優先させた独自の製法を研究したり

全国から宮古木工芸さんに注文がくるため、どんな環境でも壊れないよう

厳しい環境での耐久検査を行って丈夫な三線作りをされているそうです。

 

他にも新しい取り組みとして、宮古島の小学生たちと一緒にイスを作るワークショップに先生役として参加されたそうです。

最近は、クギやノコギリを使ったことがない子どもも多く、身の回りにあるものも大半がプラスチック製品。

言われてみれば木材そのものに触れる機会ってとても少なくなっているのですね(・_ ・;)

 

木のあたたかみや、物作りをする楽しみなどを今の子どもたちにも味わって欲しいということで

このような「木育」という教育が広まっているそうです。こちらがその際に作られたお手本のイス。

上からイヌマキ・テリハボク・フクギ という3種類の材木を使用しています。

とても小学生の工作キットとして作られたとは思えないデザイン性や丈夫さに驚きましたが

ここにも与儀さんのこだわりである、せっかく作るなら長く愛用して欲しいという想いが詰まっています。

 

「子どもたちも苦戦しながらも一生懸命作ってくれたし、何より自分が楽しめた!」

ということで、これからもこういう機会を増やして続けていきたいと話して下さいました。

 

 

大量生産、使い捨てが当たり前。

流行とともに次から次へと新しい物に買い替える現代人の「物」の扱い。。。

今一度、「物」との付き合い方を見直さないといけないのかもしれません。

 

与儀さんの宮古島の伝統文化を守り、後世に残し伝えていきたいという意思と

宮古島で育った木で、宮古島の職人が作り、宮古島から日本中・世界中へ発信して

宮古島を盛り上げたいという熱い職人魂・地元魂に、今後も期待です!